桜と建築

Mirrorsが海外の建築サイトから続々と掲載依頼が来ています。アメリカ、イギリス、イタリア、フランス、ドイツ、スペイン、オランダ、オーストリア、ロシア、ウクライナ、イスラエル、メキシコ、ブラジル、ペルー、韓国、中国・・・。
Turn,Turn,Turn,とSecret Gardenもいくつかオファーがありましたが、Mirrorsが一番人気でした。
とても嬉しい限りですが、何故、Mirrorsが人気なのか?他の作品も同じように頑張りましたが、どうして?と思うわけです。
で、この答え、やっぱり桜かな、と考えてます。
そもそも、建築って場所に建つもので、建築そのものだけを考えてつくるものじゃなく、場所とどのように関わるのかがとても重要です。桜が目の前にあって、その桜とどのように関係が持てるのか。その場合、先ずは桜で次に建築を考えます。場所→建築、の関係です。
次に、ミラーで反射させて街の一角に桜の森をつくる、そして人を誘い、室内から桜を見せる。その発想にたどり着いたわけですが、この行為は、建築→場所、の関係です。
建築は、建築単体でも良い建築になれますが、場所と関わることでもっと素晴しい建築になります。それについて、Mirrorsはたくさんの人達に対して分かり易い建築だったのだと思います。
どんな環境でもポジティブな要素は必ずあるはずです。我々建築家は始めて敷地に行った時、必ずそれを発見することに努めます。確かに建築単体で完結する作品もありますが、一見そう見える建物でも少なからず場所と関係している、若しくはそうせざる得ない場所からの要因が必ずあります。そう考えると、やっぱり場所と密接に関わっていることになります。
いや、いや、勿論桜に助けられているところも無きにしも非ずで・・・汗
雑誌、Wiredドイツ版のライターさんから、日本人に対する桜の意味なんてことを詳しく聞かれましたので、それはもう桜そのものの説明になるわけです。国花としてから始まって、桜散るまで説明しました。私の下手な英語通じてるかな?笑
まぁ、何より海外の人が興味を示してくれることで、建築やデザインに関しての普遍的感覚というか、それらバランスを確認できることは、私にとってとても幸せなことだと思っています。
次建築が出来たら、今度はどこから来るのかなぁ?ワクワクしています。