住宅断熱材

省エネルギー性を高めるための断熱材選択、使用のポイント

建築物の省エネルギー性を高めるために、適切に断熱材を選択・使用することが重要です。外壁や屋根または天井の断熱性を高めることで夏の暑い空気、冬の冷たい空気といった外気からの熱負荷を抑えることができ、空調に係るエネルギーを削減できます。今回は断熱材について適切な選択、使用をするためのポイントをご紹介します。

1.熱伝導率 (λ)

これは断熱材の基本的な性能指標で、単位面積あたり、単位厚さ、単位温度差で伝わる熱の量を示します。λの値が小さいほど、熱を伝えにくく断熱性が高いと言えます。 たとえば住宅の断熱材として多く採用されている繊維系断熱材であるグラスウールは0.03~0.04W/(m・K)ですが水は0.6W/(m・K)、アルミニウムは210W/(m・K)といわれています。

2.密度

ある物質の単位体積あたりの質量を示します。密度が高いと、熱容量も大きくなり、熱の蓄積や放出が遅くなる可能性があります。断熱材のカタログや設計図書には種別ごとに16K、24Kまたは16Kg/㎥、24kg/㎥などと記載されています。

3.厚さ

熱伝導率が同じであっても、断熱材の厚さが増すと、その断熱効果は増大します。しかし壁においては断熱層を厚くする場合、その分面積を圧迫し居住域が小さくなったり、コストが増大してしまいますので目的とする断熱性能に対し、断熱材の種別と必要な断熱材の厚さ、コストなどのバランスを取りながら選択する必要があります。

4.確実な施工

優れた断熱材を採用しても正しく確実に施工しなければ当然その性能が発揮されません。優れた材料性質とあわせて確実な施工がなされることにも注意が必要です。例えばグラスウールの場合、それが水分、湿気に侵されてしまうとせっかくの断熱性能が低下してしまいます。普段の生活でも発生する室内の湿気が断熱材に伝わらないよう防湿層を確実に設けたり結露防止のための通気層を設けることが重要です。

これらのポイントを踏まえながら、最適な断熱材を選択し、確実な施工をすることで、建築物の省エネルギー性を高めることができるでしょう。

投稿日: