Stay Gold

今日は只今進行中の現場案件を紹介します。
bandesignはこれまで何度も二世帯住宅の設計をさせて頂きましたが、現在も名古屋市内にて店舗併用の二世界住宅の建設を進めています。親世帯、子世帯に加え、お父様が営む店舗を付随する多機能住宅でとてもやり甲斐があります。お父様、お母様、息子さん、お嫁さん、双子のお嬢様、計6名のご要望を盛り込みながら進めてまいりました。

タイトルは、Stay Gold/名古屋の町屋(仮称)。
お父様が営んで来られた鍼灸院を建て替えし、新しく二世帯住宅を建てています。当敷地は都心に繋がる碁盤目状の幹線道路に面していますが、嘗ては名古屋城の城下町として栄えた場所です。過去から現在そして未来へ、地域環境と人が建築によってより良く繋がれるように意識しながら設計をしますが、我々はそのことをコンテクスト(文脈)と呼んでいます。

名古屋の歴史から街並みを紐解いて考えると、現在も昔ながらの町家の並びになっていることに気づきます。そのコンテクストから今回は町家を再構築することにしました。昔の町家には商業を営みながら大家族が各世帯と寄り添いながら住んでいました。今の核家族にはない、多人数が支え合う住まいの計画です。

設計時には何度もプランを書いてご家族と打ち合わせをさせて頂きましたが、町家プランをすんなりと受け入れて頂きました。今思うとコンテクストをどうこういう前にご家族の皆様は既に理解されていたように思います。それほど設計の過程は自然な流れでした。

二世帯住宅の場合、全ての機能をセパレートさせる場合もありますが、今回は広めの土間を共用の玄関ホールとして配置し、お嬢様たちがお祖父様、お祖母様と交われるようにしました。町家に見られる明り取りの坪庭もあります。平面的でなく立体的に住まいが重なるところも町家の特色です。今回はそれを三層に重ねて各世帯を立体的に交差させるようにしています。

Stay Goldは、ずっと元気でいよう!!との意味です。各世帯がずっと元気で過ごせるようにとの願いから名付けました。実は、もう一つStay Goldが!!それは、出来てからのお楽しみにさせて下さい。笑

最後まで気を抜かず、最高のStay Goldを完成させたいと思います。
追伸、工務店の監督さん、面倒な調整を嫌な顔もせずお付き合い下さり大変感謝しています。

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