NYCには見るべき建築や場所が数え切れないほど有り、ある建物は細かな装飾が施されていたり、またそれが歴史が古い建物の場合、一段と味が出ているように感じられたりします。また一方では大きなキャンチレバーをもつ建物や複雑な曲線を持つ建物など、どれも素晴らしく見ごたえがあります。その中で One World Trade Center (以下WTC) はとても印象的、象徴的な建物だと思います。
印象的というのはやはり9.11、同時多発テロがあったことによりこの建物が今の状況であるという背景があるためで、このガラス張りの高層建築物の外観はシンプルに見えますが、この付近にある元々の World Trade Center 跡地に基礎部分を利用してつくられた慰霊碑、 World Trade Center Memorial Foundation との対比がこの一帯の雰囲気としてとても印象的でした。この慰霊碑には地下深く掘り下げられた元々の World Trade Center の基礎部分に滝のように水が注ぎこまれていき、その周りにはテロで犠牲になった人の名前が刻まれた名盤が囲んでいます。流れ続ける水の様子を眺め、その音を聞きながらその場にいると心が落ち着き、ここで起きたことと、建物や周囲の再建についてしばらく考えてました。日中、特に休日は人で溢れかえっています。記念写真を撮る人が多く、平和な様に口角が上がりますが、ゆっくりこの場の雰囲気や建物を見るに為には平日早朝に行って良かったと思っています。また、象徴的というのは、街の様々な場所から表、裏を感じさせない WTC の外観を見ることができるのでランドマークとして、再建の象徴としてそこに建っていると感じた次第です。
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