前回に続きましてコンテナの話題です。ニュージーランドでコンテナを有効に活用した例がありました。ショッピングモールのある複合施設です。
活用例「Re:START」ニュージーランド クライストチャーチ
クライストチャーチといえば2011年に大地震がありました。当時の様子 (Youtubeより)
教会の倒壊や日本人の方も被災したこともあり日本でも大きなニュースになりました。Re:START はその地での復興のシンボルとして計画され、地震から8ヶ月という短期間でオープンに至り、街の賑わいの場となった事例です。また地震により規制されていた川辺は整備されて憩いの場が作られたこと、地震被害を伝えるメモリアルスペースもこの施設の一角に設けられたということで、Re:STARTという名前とその施設の存在が実質的に結びついていると感じました。
Re:STARTの様子
この施設のことを調べているうちに判明した唯一の残念な点は、すでに閉鎖されていること!新たな再開発計画により、この施設は今年の4月に閉鎖となったようです。行ってみたいと思っていたのに残念。ただ、それ以後も関係記事を見ていると、このコンテナで作られた施設はその後の地震(震度6程度)でも被害が少なかったこと、コンテナは先述の再開発計画のために引越し、新たな施設で使われる予定であることを知りました。前者はコンテナの堅牢性を示しており、後者はコンテナの可変性を示していると思います。堅牢と言えど、そこに設えられたガラスや家具などは壊れてしまったかもしれませんし、可変と言えど、障子ほどに即席で動かせるものではないでしょうが、甚大な被害には至らない安全性、必要な時に短期間に用意できること、そして都合に合わせて移動、再利用できる点などコンテナの持つ魅力は大きいと感じた次第です。