16.7mのリアル

3月になり、この時期は毎年一層多くの東日本大震災のニュースを見聞きします。そんな中、銀座でYahooによって掲げられた垂幕が話題になっているようです。

垂幕に書かれたメッセージに改めて防災意識を呼び起こされました。私がもう一つ心を動かされたのは、そのメッセージを全てじっくり読まずとも赤色のラインのところが震災時に押し寄せた津波の高さだとわかるようになっていることです。さらにそれを見た時、瞬時に津波の高さ、恐ろしさを認識できることです。津波の高さ16.7m。そう言われた時に恐ろしいと漠然とは思いますが人が日常で体験する事でもなく、例えばマンションの5階位の高さと言われても、マンションの側に立っていない限り感じ難いのではないでしょうか。この垂幕はリアルにその高さと恐ろしさを感じられる例だと思いました。私がこの場所にいた訳ではありませんが地上に立つ人との比較により、写真越しにもこの垂幕による伝え方の効果を感じています。想像し難いもの、未知の物事を知覚するために実物大で捉えられるのは大変有効な事だと思いました。(bandesignにとっての日常である、計画中建物の規模の把握や伝え方については先のブログでも書きましたようにあの手この手で工夫するのですが。。過去のブログ:Scale , Haru )

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