先日のブログに書きましたが、アーキタイザーの表彰式に出席する為に5月10日~15日にニューヨークに行って来ました。そのレポートです!!
JFKに到達した私は少し時間があったので、エーロ・サーリネンが設計したTWAターミナルを見に行きました。20年以上前だったでしょうか?初めてJFKに到着した私はどうしてもそれが見たくて重い荷物を持ちながら遠くのターミナルから歩いて行きました。関係者以外立ち入り禁止でしたが、入り口付近で内部を見たくて張り付いていたところ、怪しい人物と見なされセキュリティにつまみ出された記憶があります。それ以来のリベンジになりますが、最近リニューアルすることを聞いていたのでひょっとして入れる?と勘違いして行ってみました。前と同じようにエントランス部分から中を覗いていると、案の定警備の人がやって来ました。今度は少し違う雰囲気・・・お前は誰だ!俺は建築家だ!とのすごく不自然なやり取りの後、な、な、なんと!中に入れ、と言われ警備付で中の全てを案内してもらいました。何てラッキーなんだ!鉄筋コンクリートのシェル構造でできたこの建物は、内部の詳細に至るまで滑らかな曲線で構成されていて、今見ても古さを感じさせない素晴らしく豊かで想像通りの空間でした。エントランスからメインのホールに入るなり警備員さん、ここの床下からあそこまでダクトで空気を循環してるんだぞ!と私が建築家と知ったので建物自慢をしてくれました。私は、Wow Unbelievable!!I didn’t know!!と言いましたが(ゴメンなさいウソです)知っておりました。屋根のシェル構造をシンプルに美しく見せる為に、設備系のダクトなどは全て床下に仕込んであるのです。(そんな工夫もしてあるんですよね) その後、あの裏側の赤いラウンジまで見せてもらいました!あいにく写真は取れませんでしたが凄く感動しました。やっぱり本で見た感覚とは別物でした。本当に素晴らしい建築でした。警備員さん有難う~!!詳しい内部空間は、ディカプリオ、トム・ハンクスの映画Catch Me If You Canでその様子を見ることができます。

マンハッタンに着いた私はまずは、グランド・ゼロへ。やっぱりここへ行かねば。。私が仕事をしていた頃は、まだ地下の工事をしていましたが、前WTCツインタワー跡をプロットした滝のモニュメントは完成していました。想像よりスケールが大きく、落ちる水の音が都市の雑踏をと遠ざけるようにして亡くなった方々に追悼することができます。


新WTCビルとサンティアゴ・カラトラバ設計のPath Trainと地下鉄が接続する駅です。私はPath Trainでハドソン川向こうのジャージーシティからここまで通っていました。中には工事中で入れませんでしたが、一応初カラトラバ。工事中の看板でこの井手達は告知されていましたが、実際見た印象は、唐突感、半端ない!!どう表現すれば良いでしょうか。写真では伝えきれない、、それくらい半端ない。。


フランク・ゲイリーの超高層 8 スプルース・ストリート。ニューヨーク・バイ・ゲイリーと呼ばれている。複雑な形状のこの超高層は、既製品、半既製品、特注品に数種類の部材を仕分け、ゲイリーのイメージを殆ど壊さずに従来の超高層と同じような単価で実現したらしい。(と、ゲイリー展で言ってました。。)
私がNYCから帰って10年、色々な建築家が色々な建物を実現させましたが、良くも悪くも(ゲーリーが悪いとは言っていません、むしろ好きなほうです)バラエティ豊かな建築が増えてきて、それらがりエネルギッシュな街の動きをそのまま表現しているようで、歩いているだけで何だか楽しくなるような街に変身していました。
今日のところはこれまで・・次回に続きます。。
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