熊本地震

14日から続く熊本の地震は多大な被害をもたらしています。
政府から屋内避難場所に避難せよとの指令を受け、熊本県知事は被害地に居る人の気持ちが分かっていない、余震が続き怖くて屋内に居れないんだと不快感を示したとの話を聞きました。大きな地震が起きた時、建築は人を守る存在ではなく、恐れられる存在であることを露呈した出来事でした。
亡くなった人には老人など身体的に自由が利かない方が多いようです。弱者に寄り添う建築と言うには容易いですが、このような時には建築は安らぎ与える存在になるのではなく、恐怖を与えるほうが大きいことを、従事するものとして肝に銘じなければならないと痛感しています。本当に安心できる環境を作るとの使命を強く感じながら、胸を絞めつけられる思いでテレビで現地からの映像を見ています。
犠牲になった人には、心よりご冥福をお祈りしたいと思います。