Coober Pedy

今日、お客様とのお話の中で面白い住環境について教えていただきました。
オーストラリアのCoober Pedyという地にあるCave Houseです。
使われなくなった坑道を住宅として使っているというものでした。

この地域はオーストラリアの南部、砂漠地帯に有り、オパールの採掘が盛んだった土地です。
調べてみるとホテル、店舗、バーや教会まで有りました。
砂漠気候のため昼夜の気温差が大きいことと、乾季には外気温が45度を超すこともあることから外の環境は厳しいものと思います。そのような気候の地域にて比較的安定した温度を保てる地中で、産業遺構をうまく利用しながらの生活というのは理にかなっていると思いました。bandesign の作品では Secret Garden で、この「地中温度は地上気温に比べて安定している」という特徴を利用して冬は比較的暖かな空気を、夏は涼しい空気を住宅内に送り込むようにして室内の良好な空気環境の実現を計画しました。( 洞窟住宅ではありません!庭の盛土下の地熱を利用しています。)
Cave Houseに話を戻します。地中の室内から地上に向けて換気塔を突き出すことで換気をしており、この換気塔が、地上からはキノコがニョキニョキといろんな所から生えているように見えるそうです。また地質は砂岩で掘りやすく、もしオーディオを置くスペースが欲しくなったら、スコップで掘ってスペースを作ればいいとか、幸運にもオパールを掘り出せるかもしれないとか、仕上げにシーラーを塗れば砂が舞う心配もなく、ローズカラーの砂岩の削りあとが美しくゴージャスに見えるとも紹介されていました。快適に暮らすための工夫や厳しい気候や地中という一見不便そうな環境への対応の仕方がとてもポジティブでクリエイティブだと感じました。
今日はとても素敵な例を教えていただきました!ありがとうございます! ポジティブ&クリエイティブ!の心持ちで頑張ります!