メキシコのカンクンという珊瑚礁が美しいところに美術館があります。
この美術館はなんと海中にあり、彫刻作品が珊瑚礁の中にあるようです。
カンクン海中美術館
珊瑚礁を守るために保護活動をしている団体が彫刻家に依頼し、実現したようです。
もちろん彫刻の材料は無害なもので、設置されたことで魚の住処となったり海藻やサンゴの育成に効果が有るようです。その彫刻は時間が経つにつれサンゴや海藻に覆われ、形を変えていきます。また天候や時間によって異なる日光の具合や周りを泳ぐ魚たちのことも考えれば、その彫刻作品の見え方は絶えず変わるものでしょう。
空調や照明を管理されながら丁重に保存され、その状態を変えないように努められている名作絵画やその他芸術作品とは全く逆の様子ですね。芸術作品が環境保護の為にあり、環境がその作品の形を変えていくというここでの相互関係について、環境と作品の共存、共栄が実現していると思いました。私事ですがこの夏初めてシュノーケリング、素潜りを体験し、海の中の光景を知ることができました。海の中って意外に明るいんですね。海中の生物や差し込む光、岩場に当たって砕けた波が作る気泡など、どれも私にとっては新世界で、とても美しいものでした。ダイビングが好きな人の気持ちが少しわかった気がします。海中美術館へ行けるようダイビングの練習しようかな…そんな遠い海に夢を馳せながら今週も頑張ります。